2013年3月12日火曜日

『トランスフォーマー/リベンジ』(2009):アメ車と米軍賛美の映画

【2009-06-29のログを転載】



気まぐれで友達と「Transformers: Revenge of the Fallen」(邦題:トランスフォーマー/リベンジ)を見てきました。

久々に映画館で観た映画がこれというのも何だかもったいない気もしますが、またにこういうどうしようもないエンターテインメント映画をつい観たくなるもんです。今日がたまたまそういう日だったようです。

この映画は、「トランスフォーマー」の続編(2作目)です。
前回と変わらず、スティーブン・スピルバーグ総指揮、マイケル・ベイ監督で、主演のシャイア・ラブーフとミーガン・フォックスらも同様です。(次の3作目で完結するらしいです。)1作目に世界観とキャラ設定を固定できたので、今作の話の流れはもっと単純になった印象です。前回よりもCGのクオリティーが上がったようで、ロボット同士の格闘シーンや人間の兵士を混ぜた戦闘シーンなどが増えて、ほんと単純に映像を楽しむ映画に成長(?)しています。

ストーリーは、まぁその手の映画によくある物なので省きますが、気になったのは米軍賛美的な映像作りと、主要自動車がGM車のみという点。今作品、前にも増して軍のサポートを得たのか陸海空全ての主要兵器が登場します。そこまで撮さずとも…というほど。しかも度派手なマイケル・ベイらしい撮り方で、それはそれは軍の宣伝かと思うほど。加えて、登場する兵士たちも、まぁ格好良いこと。(登場するリーダー的兵士2人は、白人と黒人のペアというのも人種の壁は軍にはないと言いたげ。)

そして、ロボットへと変形する正義側の自動車は、全てジェネラル・モーターズ。シボレーのカマロやコルベット、ハマー・H2やGMCの大型ピックアップトラック。それに加えてコンセプトカーとして発表したばかりのコンパクトカー2台も登場する。(カマロもコルベットも発売前のコンセプトカー。)「アメ車バンザイ!買ってよね。」と言いたげな、まさに映画を使ったプロモーション。経営破綻したニュースを聞いたのが、つい最近。そんな企業がどんな風にお金を使っていたかと言えばこれだったわけだ。

これを見るのは、主にティーンエイジャーの男の子、とそれを連れてくる保護者の親たち。そして、その映画は、米軍(兵士)の賛美と、破綻企業のアメ車の広告で満たされている。


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