2013年3月15日金曜日

『ソーシャル・ネットワーク』(2010):成功とその代償

【2011-06-10のログを転載】


久しぶりにDVDを借りていくつか映画を観ました。
そのうちの一つが「ソーシャル・ネットワーク」(原題:The Social Network)です。

監督は、「セブン」や「ファイト・クラブ」で有名になったデヴィット・フィンチャーです。前作「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」では、ノスタルジアと老いることがテーマにあったように感じたのですが、今回は時代の最先端と若さがテーマだという気がします。

【あらすじ】
主人公は、実在する世界最大の利用者数を誇るSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サイト/サービス)Facebookの創設者マーク・ザッカーバーグ(ジェシー・アイゼンバーグ)。ハーバード大学の秀才にも関わらずコンピューターオタクで恋愛下手な彼は、友人と共に大学の友達と繋がりあえるサイトを立ち上げます。瞬く間にそのサイトは学生の間に広がり、彼は成功を手に入れていきます。しかし、それには代償が……というのが大まかなストーリーです。

【オススメ度:★★★★☆】
この作品は、デヴィット・フィンチャー作品の中で「ファイト・クラブ」と対を成す、現代への批評が詰まった作品となっています。派手さはない作品ですが、ハイテンポな会話を中心にグイグイとストーリーを進ませていき、非常に観る者をその世界に引き込むと思います。

【注目ポイント:成功の代償】
映画は、彼がいかにしてFacebookを作りだしたかを追います。しかし、そこはデヴィット・フィンチャー、ストーリーはありきたりの成功物語ではありません。監督が注目するのは、成功の代償です。たぶん、この代償がなんなのかをここで語ってしまうと鑑賞の際、そして鑑賞後の余韻が変わってしまうかと思います。「いつ・どこで・なにが」失われてしまったのか、その辺をぜひ感じながら観て欲しいと思います。

一言言えるのは、アイロニー(皮肉)の詰まった作品だということでしょうか…。

ちなみに…
【英語レベル:★★★★★】
英語のレベルはマックスです。何せ速い!ネイティブじゃないと字幕無しで理解するのは辛いと思います。


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